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2010年8月28日
デュフォーアルページュ

アルページュのリメイクが完成しました。
ちょっとばかり時間を掛け、外装では主に船底塗装、ハルの再塗装、ガンネル部分のチークの磨きにニス仕上げ。

キャビン内部から見ると、なぜかハルの外側から一部光りが透けて見えたため、下地のサフェーサーのを念入りにしたあと、3度オフホワイトを塗装しました。

また、デッキも塗装。
これもところどころに色落ちがあったために、念入りに磨き、3度の塗装を経て完成!

ジブファーリングシステムが装備されていなかったので、プロファールのファーラーを装備。
ついでに130%のジブセールを新調。メーカーは地元のTRY SAIL。
ブームカバーはイージーパック+レイジージャック。

そしてアクリルハッチのアクリル部分は当然交換。
シート類もすべて交換。外見はものの見事にリメイク成功!
水面がハルに映ります。

キャビン内部は床を15mmのチークに新調。ニスで仕上げています。

あとは、電気関係の配電パネルを作り替え、配線を修正。

作業は細かなリメイクを数えあげれば50ケ所以上。
ついでにエンジンもエンジン調整と消耗パーツのすべてを交換。

この作業は当然、信頼ある浜田ヨットさんに依頼した作業です。

あとは回航を待つばかりです。

西宮・鳴尾マリーナ
浜田ヨットの桟橋にて。
細部まで気配りされたリメイクです。
ビミニトップは回航用にWMからのお取り寄せ。

2010年8月17日
プロウェイクボーダー「浅井未来」

1999年、当時12歳だった浅井未来は史上最年少でプロ資格を獲得。2000年13歳で
プロデビューを果たした。

4年連続アジアプロツアーチャンピオン、WOROLD GAMES3位(銅メダル)と輝かしい
記録を残し、今も世界に焦点を置いて、まい進中の浅井未来スポーツドキュメンタリーが、NHKスポーツドキュメンタリー「スポーツ大陸」でON AIRされています。

NHKBS1 8月21日(土) 午後10時00分〜10時43分(終了)

NHK総合 8月22日(日) 午前10時05分〜10時48分(終了)

関西地方(大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県・奈良県・滋賀県)の総合の放送は
8月24日(火)【火曜深夜】午前0時15分〜0時58分

再放送 NHKBS1 8月29日(月)【日曜深夜】午前0時00分〜0時43分

番組ホームページ 「スポーツ大陸」 http://www.nhk.or.jp/spotai/


JWBA のインフォメーションより(中略)

インフォメーションが遅くなりましたが、関西地方は24日、NHKBS1では再放送で見ることができます。

浅井未来さんとは以前何度か話す機会があり、もちろんその技(トリック)も見ることもあった。彼女の近辺からの応援もさることながら、出身校である鹿児島実業が今だ彼女を暖かく見守り、声援を贈っていることに感動させられている。
鹿児島実業は多くのプロサッカー、プロ野球選手の出身高として有名。
その中に混じってWikipediaにも彼女の名が記されている。

BJP_WEB Backnumber 「浅井未来」のサイト

プロウェイクボーダー
「浅井未来」


2010年8月17日
クルマの話。

たまにはクルマの話でも・・・

17日火曜日、マリン業界が全般的に定休日なのもあって、かなり久しぶりにモータースポーツの世界を訪れました。

モータースポーツの世界は、日本国内のボートやヨットと違って流体に関する思考や知識、それに使用する材質などもかなり進化しています。

一部、グランプリヨットレースの世界ではそれに近い存在のレースボート(ヨット)もありますが・・・

そんな訳で、午後には某社の見学に・・・
そこには某社のレーシングマシーンや最新の素材を使用する航空機パーツ、空力などなど・・・

あと、数十年もすればこれらのKnowHowや素材がボートやヨットに生かせられる日がくるのだろうと思いながら、某社を後にした。

続いて、これもまた久々のスズカ。
そのフォーミュラカーのコンストラクターへ。
マシーンを見るより昔話に花が咲き、ほんの少しの見学に終わってしまったのはちょっとだけ残念ですが・・・。

この日出会ったのは、モータースポーツファンならサインをねだりたくなるような人物ばかり、国内最高峰のコンストラクター?のH氏。
元インディカートレーサーで現在はチームオーナーのH氏、元F2ドライバーなどなど・・

話は戻って、某社のエントランスに飾られていた1979年のP2モデルを初めて目の前で見た。全長4235mm、幅1775mm、高さは僅か990mm、思い描いていたイメージよりも遥かに小さく感じられた。

細かく詳細を語ってみたいが、なにしろすべてがシークレットな部分らしいので・・・。

次回はMcLarenに行く予定です。

追伸、ヨットの話。
先週、新西宮ヨットハーバーで開催されたヨットレース「JAPAN CUP2010」はOVERALLで「SWING」GP42が優勝、2位「KARASU」KING40、3位が「SUMMER GIRL」First40.7。
ちなみにFirst40.7はプロダクション艇を大改造、ブランニューのFirst40を寄せつけないどころか、クルマで云うフォーミュラマシーンのIRCボートを脅かしていた。

このあたりのレースヨットになってくると、前出のモータースポーツのそれに少しは近付いている気がする。

P2のコックピット

ボディはFRPセミモノコック。基本的にはボートやヨットと同じ構造です。


2010年8月10日
中国・青島。

今、今と云っても数年前からの中国のセーリングスポーツの発展には目覚ましいものがあります。

アメリカスカップチャレンジに始り、Volvo Ocean Cupなどなど・・・
特に北京オリンピックを境にその熱はさらにヒートしているようです。

政府がセーリングスポーツにチカラを注ぎ、知人の情報によると、大連ではベネトウ40を大量に発注しセーリングを普及させています。

以前は日本の中古ヨットを求めている時期もありましたが、今の中国はヨーロッパから新艇を購入するようになっています。

その上、自国での建造も活発になりディンギーはもとよりセーリングクルーザーをつくり始めています。

もともと、超大型豪華クルーザーや漁船の建造、また日本にも漁船、20フィートから25フィートクラスのフィッシングボートを輸出されていましたが、今年あたりからはセーリングクルーザーの建造、輸出が行われようとしています。

ご存じ、J-BOATSも建造されはじめ、OPディンギーで実績をつくった
FAR EAST社はSIMONS VOOGD設計による26フィートのセーリングクルーザーに着手しました。

20年〜30年前の日本もそうでしたが、中国のスケールはその数倍のパワーを持っているようです。

■中国Fareast社のサイト
http://en.fareastboats.com/
■SIMONS VOOGD社のサイト
http://www.simonis-voogd.com/
■4th China Cupのサイト
http://2010.chncup.com/en/news.aspx?ID=321

中国Far east Boat社のFE26

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2010年8月6日
ハンスクリスチャン/東京汐留から福博多まで。

四国・松山沖から一気に関門海峡、そして玄海灘を廻り込み、8月6日0930に福岡市・小戸ヨットハーバーに着岸した。



着岸したと云っても、実際ワタシが乗船していたワケではなく。
乗船したのは、東京・汐留から横浜ベイサイドマリーナの約20マイルのみ。

その後の630マイルを航行したのは、なんと!セーリングクルーザー歴0年の3人。

そのうちのひとりはディンギー経験あり。もうひとりは少しの間、商船に乗った経験あり。もうひとりはヨット初体験!

しかも艇はハンスクリスチャン43。
ご存じのダブルエンダー。

快挙というしかないほどの航海でした。

当方がサポートしたのは、横浜、西宮での燃料補給、メンテナンスの手配。
気象情報、潮流情報を携帯電話のメールに送ったのみでした。

携帯電話は5マイル以内だと繋がります。メールは5マイルを離れても時々送受信可能でした。


2010年8月5日
ハンスクリスチャン/東京汐留から福博多まで。

西宮を明石海峡の潮に合わせて1100に出航。
4.7ノットの連潮に乗り、南風のアビームも手伝って、僅か24時間で広島と松山を結ぶライン上に到着。

途中穏やかな島陰にある小さな漁港で燃料補給。

一気に下関を目指す。

普段なら瀬戸大橋付近を境い目に潮の流れが逆転するので、半日以上は、俗に云う潮待ちをしなければならないが、2〜3ノットの逆潮程度をもろともせず、ガンガン進んで行く。

風も穏やか、したがって波も穏やか・・・

フィニッシュの博多が近い!

着岸準備中のハンスクリスチャンのデッキ上。

離岸準備中。
ライフベストはインフレータブルではないタイプのBaltic・Offshoreのハーネス付。

2010年7月31日
ハンスクリスチャン/東京汐留から福博多まで。

7月31日。SBFさんで回航のための必需な部分のマスト灯、ジブトラックの修理を終え、31日の午後6時に横浜ベイサイドマリーナを出航した。

浦賀水道を抜け、三浦半島、伊豆半島下田からは黒潮を避け岸寄りを航行。

ただ、岸寄りのためチョッピーな三角波の影響がある。
風は西に廻り出す。

これはなぜかいつものことだが、回航時にはいつもいつも、行きたい方向からの真向かいの風になる?

途中、燃料消費テストのため御前崎に入港。90Lを補給。
横浜から僅か100マイルで90Lはかなりの低燃費???
ターボの影響か???

紀伊半島最南端、串本から友が島に掛けては潮の影響をもろに受け、対地速度が極端に低下。西宮8月3日、0800着岸予定が1100に・・・

が、新西宮YH入港寸前にトラブル発生!
燃料系統のトラブルでエンジンストール、なんとかセーリングのみでの入港をトライするが、艇の特性を考慮し、JCGのお世話になるハメに・・・

8月4日、1100に新西宮YHを出航した。
To be continued


2010年7月31日
ハンスクリスチャン/東京汐留から福博多まで。

7月28日夜、新幹線で汐留近くのホテルに到着。
翌朝から、保管場所のフィンセールマリンさんで回航準備にとりかかった。
食料、飲料、備品、工具類、軽トラックいっぱい分は大袈裟にしても、SRVのデッキが満載になった。

30日の午後には時間を稼ぐため、30ノットオーバーの風の中、少しだけガンバッて横浜ベイサイドを目指した。
同乗してくれたのは、古くからの友人。考えれば15年ぶりの彼とのセーリング。

チョッピーな波が連続し、バウからコックピットにかけて大量のスプレイが30秒ごとに襲いかかってくる。

もちろんズブ濡れ!でもこれがかえって気分がイイ。

これが湾内だからけっこう笑っていられるのだが、これが浦賀水道を越えると辛さに変わる。

平均7ノットでの機帆走で、僅か3時間と少しで到着。

港内に入り、沖ではできなかった艇の基本的な動きをさぐるため、微速前進、後進、舵のレスポンスなどなど・・・

やはり、さすがのこれがダブルエンダーの動き!
後進は艇の動くままに身をまかすしかない。舵を右に廻しても左に廻ってしまう。

心配された着岸も、事前に連絡しておいたマリーナのスタッフさんと、SBFの貝道氏が桟橋まで出迎えにきてくれ、その上、余裕の長さのビジターバースのお陰もあって、普通のヨットのように着岸できた。

To be continued

横浜ベイサイドマリーナにて。